米中貿易戦争の影響が、じわじわ顕在化してきた(後編)
前回は、貿易戦争が勃発すると、最初にインフレという形で影響が顕在化する可能性が高いという話をしました。今回は、具体的に米国経済にどのような兆候があわれているのか、検証してみたいと思います。 素材メーカーが増収増益となっ…
前回は、貿易戦争が勃発すると、最初にインフレという形で影響が顕在化する可能性が高いという話をしました。今回は、具体的に米国経済にどのような兆候があわれているのか、検証してみたいと思います。 素材メーカーが増収増益となっ…
米中貿易戦争の影響が徐々に顕在化してきました。これまでは好調な米国経済の影に隠れていましたが、そろそろ実体経済へのマイナス面を考慮すべき時期に入ってきたようです。 貿易戦争の影響はインフレという形で顕在化する トラン…
加谷珪一の金利教室 第14回 経済がうまく回っていると、GDP(国内総生産)は一定割合で成長を続け、それに伴ってマネーの需要も一定のペースで増え続けることになります。中央銀行はこのペースがうまく維持されるようマネーを供…
加谷珪一の金利教室 第13回 金利と物価には密接な関係があることについては、本コラムでも何度か言及してきましたが、今回は物価上昇のメカニズムについてもう少し詳しく考えてみたいと思います。 物価が上がるメカニズム 長期…
加谷珪一の情報リテラシー基礎講座 第24回 情報を読み解く際に、気をつけなければならないのは「時間」の概念です。まったく同じ情報であっても、時間によってその解釈は大きく変わるからです。 今、目にしている情報と、3年前に…
お金持ちを科学する 第19回 前回は、お金持ちと負債は切っても切れない関係にあることついて説明しました。お金持ちになるためには、負債とうまく付き合うことが重要となりますが、一方で負債は危険なものでもあります。負債を活用…
日本はデフレ一色というイメージでしたが、ジワジワとインフレの足音が近づいています。景気が回復しない中でのインフレは消費者にとっては厳しい展開となる可能性もありますから注意が必要です。 多くの消費者はステルス値上げを見破…
失業率の低下が急ピッチで進んでいます。すでにバブル期並みの水準まで下がっていますから、場合によっては物価上昇の引き金となるかもしれません。労働者にとっては賃金も上昇するので良いことのように思えますが、必ずしもそうとは限…
子育て世代の女性が職場を離れることで、30代の働き手が減少するという、いわゆる「M字カーブ」が急速に解消されています。女性の就業率が上がったことはよいことなのですが、別の問題も浮上してきました。それは人手不足のさらなる…
1月に入って物価が急上昇しています。直接の原因は野菜の高騰ですが、こうした特殊要因だけが原因とは限りません。世間はデフレモード一色ですが、そろそろインフレを警戒する必要が出てきたかもしれません。 日本経済弱体化のサイン…
失業率の低下がさらに進んでいます。失業率が下がると賃金が上昇し、物価も上がるというのが経済学の常識ですが、日本ではなぜかそうなっていません。 総務省が発表した2017年11月の完全失業率は前年同月比0.1ポイント低下…
FRB(連邦準備制度理事会)が9月の利上げを見送りました。年内利上げは既定路線ですので、多くの市場関係者が12月利上げを予想しています。 基本的にはこのシナリオで市場は動いていくと考えられますが、もし12月に利上げが実…
安倍首相が2014年11月18日、とうとう衆議院の解散と消費増税の延期を表明しました。来年以降は、厳しい政治日程が続きますから、長期政権を目指したい安倍政権にとっては、今解散に踏み切るのが有利と判断したものと思われます…
このところ、インスタント食品、お菓子、バターなど、生活必需品が次々値上げされています。100円ショップにいっても、明らかに製品の質が下がったり、内容量が減っていることを実感できると思います。しかし、統計上の消費者物価は…